養育費の未払いによる母子家庭の貧困が、社会問題になっています。

浮気以外の離婚原因(性格の不一致)で離婚した場合は、夫婦の関係が悪くなっても、子供への気持ちがなくなるものではありません。

ですが、浮気が原因で離婚の場合は大きく変わり、今の家庭を捨てて浮気相手と新しい生活をはじめるぐらいなので、子供への愛は薄れてお金の優先度が変わります。

  • 2人のお金が減るから養育費なんて払わなくていい
  • 前の子供にお金を使うより、私や2人の子供にお金を使ってよ

という感じで責任を放棄してお金を
「子供への責任 → 女性との遊び」を優先させます。

そんな人間が言った
きちんと養育費は払うから…すぐ離婚して」なんていう口約束を、信用することはできません。

成人まで「公立でも3000万円」、
この費用は養育費がなければ、一人で負担することになります。
「フルタイムで働き、家を守り、母もする」
かんたんなことではありません。

現実から目をそらさずに、子供の未来の為に浮気の証拠を集め、
「離婚を拒否する」
「養育費をきっちりとる」ための準備をして、子供とご自身の未来の為にきちんと離婚に備えましょう!

相手に請求できる養育費の基準「養育費+α」

元夫に養育費と金融次の費用を書いたメールで養育費の請求をしている女性

養育費は、子供が成長するにあたりすべての可能性を考えて盛り込んでおく必要があります。

養育費を請求して払ってもらえる金額【1名1000万以上】

子供計算式総額
1名38,207円×12ヵ月×22年10,086,648円
約1,009万円
2名48,090円×12ヵ月×22年12,695,760円
約1,270万円
3名57,739円×12ヵ月×22年15,243,096円
約1,500万円

+α(状況により)の進学や病気などの場合の臨時加算

  • ボーナス月の加算
  • 子供が大きくなるにつれての加齢加算
  • 大きな病になった場合の加算
  • 進学時に必要な学費加算

この金額に入学時や病気など緊急なお金が必要な時の為に、さらに盛り込まれます。

1名で1000万円以上であれば、
一定期間だけ頑張る価値はあると思います。

※:平成28年度全国ひとり親世帯等調査結果報告 ※:母子世帯の母の養育費の受給状況 養育費算定表(養育費の算定に関する実証的研究)の報告

生活は苦しく、さらに「2人に1人は養育費が未払い」

通帳を見つめ養育費が振り込まれていない事で怒っている女性

離婚は珍しいことでなくなり、小さい子供を連れての離婚もよく聞くようになりましたが、
それと同時に母子家庭の貧困もよく聞くようになりました。

「夫の浮気が原因で離婚した」相手が悪いからといっても、元夫が責任を感じ養育費をきちんと払うとは限りません。

現実的に母子家庭の2人に1人が、養育費未払いによって苦しい思いをしています。

厚生労働省の「平成28年度母子世帯の養育費受給状況」の結果

2人に1人が養育費を払ってもらっていない比較表

  • 養育費を払ってくれない56.0%
  • 過去に受けていた…15.5%
  • 現在も受けている…24.3%
  • その他

参照:平成28年度全国ひとり親世帯等調査結果報告母子世帯の母の養育費の受給状況

上記の結果を見ると
「自分の子供の為に養育費を払う」当たり前の事なのに、現実問題、養育費を払ってもらうことが難しいという事がわかります。

養育費を継続して受けている母子家庭が「25%未満」であるのに対し、養育費を払ってもらえない母子家庭は「56%」と2倍以上もいます。

シングルマザーの生活が苦しい理由は「お金で仕事を選べない」

子育てにはたくさんのお金が要ります

小さな子供を連れての離婚は、いままでひとつの家庭がふたつの家庭になるので、何かとお金がかかります。

  • 家賃や食費、光熱費
  • 子供の洋服代
  • 保育料や幼稚園の費用
  • 学費の準備

母子家庭の貧困問題の原因は「仕事が限られる」こと

母子家庭の母親が働くには、子供の預け先を見つけ幼稚園や保育園で預かってもらいますが、夕方には迎えに行かないといけません。

「子供が急に体調を崩して幼稚園に迎えに行く」「熱が出た」などは日常茶飯事で、手足口病などは一定期間を過ぎてからの登園許可となり、その間は仕事を休まないといけません。

このように状況ですぐに休めるような融通の利く仕事は、自由が利く分賃金は低い、でも子供は時間と共に大きくなり余計に生活費がかかる。お金の悩みはずっと尽きません。

準備して請求しないと当然のように養育費は未払い

養育費が未払いになると、単純にお金がないので、その分どこかにしわ寄せがきます。いつもよりも長時間働く、早朝や深夜に働くという事を行うと「子供がつらい思いをする」という流れになります。

なぜ養育費の未払いに対しての備えをしないのか?

シングルマザーの貧困の現状はニュースでもよく取り上げられているのに、
なぜ、養育費の取り決めに対して真剣にならないのか?

それは、知らないからです。

  • 養育費がもらえるか?
  • どれぐらい貰えるか?
  • 貰わなかったらどうなるか?

を知らないから、めんどくさいし離婚でいいや!となります。

2人に1人が養育費の取り決めすらしていない

  • 養育費を決めていない54.20%
  • 養育費の内容を決めている…42.9%
  • その他…2.9%

養育費の交渉をあきらめると1000万円以上の損をします

985人中約650人が、「養育費の交渉自体をあきらめた」ことで、1000万円以上の養育費を取りそこなっています。

感情的な部分も非常に多いかとは思いますが、冷静になってきちんと調べること、探偵や弁護士に相談することができていたら、生活は全然違ったのではないかな、と思われます。

  1. 相手と関わりたくない…31.4%
  2. 相手に支払う能力がないと思った…20.8%
  3. 相手に支払う意思がないと思った…17.8%
  4. その他…9%
  5. 取り決めの交渉がわずらわしい…5.4%
  6. 取り決めの交渉をしたが、まとまらなかった…5.4%
  7. 相手から身体的・精神的暴力を受けた…4.8%
  8. 自分の収入等で経済的に問題がない…2.8%
  9. 現在交渉中又は今後交渉予定である…0.9%
  10. 子どもを引き取った方が、養育費を負担するものと思っていた…0.6%
  11. 相手に養育費を請求できることを知らなかった…0.1%

「きちんと養育費は払うから」という相手の言葉を信用した

きちんと養育費を払ってくれる人間ももちろんいますが、なぜ相手は養育費を払わなくなるのか?

夫の浮気がバレての離婚なら離婚直後は養育費を払うケースが多いようですが、性格の不一致であれば、うやむやにして逃げる場合が非常に多いです。さらに、約束通り支払われていた養育費も月日が経つにつれて支払いが滞り、最終的には未払い(振り込まれる)になり、着信拒否やブロックされ連絡がとれなくなります。

父親が養育費を支払わなくなる主な理由として、

  • 離婚後、夫が浮気相手と同棲を始めた
  • 離婚後、夫が浮気相手と再婚し子供ができた

別の生活がスタートしたことをきっかけにお金の余裕がなくなり、
お金の優先度が「子供への責任 → いまの女性との生活」に変わります。

浮気をするような人は、永遠を愛を誓った約束もかんたんに破るような人で、今まで積み上げた家族をかんたんに捨て、浮気相手に乗り変えるような人です。

その人は「新しい女性と早く一緒になりたい」、もしくは相手の女性に「離婚しないなら別れる」と言われ、とにかく離婚を急ぎ、その為ならどんなウソもつきます。だってウソをついていたんですから。

そんな人間の言葉なんて、信用することはできません。

養育費の未払いは民事の為に刑事罰、罰則がない

養育費を支払わなくても逮捕されることはありませんので、無視をして逃げ切ることができます。

養育費をきちんと払わせる為に「浮気の証拠を突きつけて逃がさない」

浮気の証拠を突きつけて慰謝料や養育費の交渉から逃がさない

相手は、浮気の事を隠して、生活の不一致で離婚を進め、お互いところがあったから、円満離婚で細かな部分は…的な感じで細かく決める事から逃げようとします。

でも、絶対に逃がしてはいけません。

浮気の証拠は、慰謝料だけではなく、養育費の取り決め交渉の席に座らせることができ、さらに有利に交渉を進める事ができます。

夫はあっさり浮気を認めるかもしれませんが、それに乗じて離婚協議書も作成せず、口約束だけですべてをうやむやで決めてしまうと、養育費を成人まで払ってもらえなくなるリスクが高くなります。

ですから、どんなに浮気の証拠を掴んだとしても、慰謝料はいいとして、養育費に関しては絶対に弁護士などの専門家に相談してください。

探偵に浮気調査を依頼して確実な証拠をあつめる

夫が否定できない浮気の証拠を掴んで確実に養育費を請求するために、まずは探偵に浮気調査を依頼してください。

浮気(不貞行為)の証拠というのは、

  • ホテルの出入り2回以上
  • 浮気相手のマンションや自宅の出入り2回~3回以上
  • 外泊の旅行なら1回以上

これらの証拠が集まったら、調査報告書を持て顧問弁護士または離婚弁護士に相談に行く。

離婚協議書の内容をきちんと決める

成人までの間に起こりうる問題に対応できるように、また支払いが滞ったなどのペナルティーなど、すべての条項を入れ込んでください。

相手が、離婚を急ぐようならサクッと内容を決めてすぐに出もサインをさせてください!

  1. 離婚の条件が合意された内容と離婚届
  2. 親権者・監護権者はどちらか?
  3. 養育費の内容
  4. 面会交流(面接交渉権)の内容
  5. 慰謝料の内容
  6. 財産分与の内容
  7. 年金分割
  8. 公正証書にするかどうか

離婚協議書の必要性【浮気(不倫)離婚で騙されてませんか?】

離婚協議書を公正証書にする

あとは公正証書にすることで、わずらわしい手続きを行うことなく、すぐに給与や銀行の差し押さえに動く事ができます。

ここまで来ればもう安心ですので、必ず公正証書までワンセットで考えてください!

養育費の未払いの備え|子供を守る為に浮気の証拠で1000万円の請求! まとめ

知らないよりは知っている方がいいですし、養育費ももらえるなら、もらっておいた方がいいです。

浮気のこと、離婚の事、缶げ宅もないし、今すぐ現実から根下駄くなる気持ちもわかりますが、この養育費の取り決めをするとしないでは全然違います。

母子家庭の貧困が社会問題になり、今はインターネットがあれば、どんな情報にもすぐにアクセスできます。

浮気調査には、高額な費用がかかりますが、その浮気の証拠をあつめる為の費用は、今後の安心が帰ると思うと、決して高額ではありません。

また、探偵費用は相手に損害賠償として請求できますので、
浮気調査の証拠を撮り、慰謝料と養育費をきちんと取り決めて、有利に交渉を進めてください!

浮気調査に関する相談は無料ですので、大阪・神戸(近畿圏)の方はアーカス探偵事務所へご相談ください!

社会問題化して自治体も動き出している

社会問題化して自治体も動き出した養育費未払い支援制度

養育費未払い問題に自治体が立ち上がる

増え続ける養育費未払い問題を解消するために、自治体が取り組みを始めています。

現在は大阪府と明石市が養育費未払い問題に対して、具体策を実行しています。

対策内容については、以下のように自治体ごとに異なります。

・大阪市の場合

①女性への養育費の支払いが滞る
②女性が民間の保証会社と契約して、保証料を支払う
③②で女性が支払った保証料に対して、大阪市が1/2を補助する
③保証会社は夫の代わりに養育費を女性に支払う
④保証会社が夫に債権回収を行う

・明石市の場合

①女性への養育費の支払いが滞る
②まずは市が夫に“勧告”を行う
③夫が勧告に応じなければ“命令”を行う
④夫が命令に応じなければ、ホームページで実名を公開する

上記のように、大阪市と明石市では同じ養育費未払い問題であっても具体的な対応策が異なります。

費用や手間がかかりスムーズな回収は難しい

大阪府や明石市は養育費未払いに対して具体策を講じているため、女性としては期待が高まるものです。しかし自治体が始めている支援制度も手続きが簡単ではなく、女性側にとってはお金も時間も、そしてストレスもかかってしまいます

大阪市の場合は女性が保証会社に支払う保証料の1/2を負担してくれますが、女性側は1/2は実費として負担しなくてはいけません。現在生活に困窮している場合は、半額の保証料でさえ負担になってしまうでしょう。

また明石市の場合実名を公表しますが、夫が失職によって収入がないなどやむを得ない場合は公表されません。

さらに、明石市も大阪市も、夫に養育費を請求するためには現在の住所や連絡先が必要となります。引っ越して電話番号も変えている場合、まずは現住所や連絡先を突き止めるのに時間がかかるでしょう。