探偵になるために資格は必要ない!ただ資質と技術は必要
探偵は高いといきくから、資格があると安心できそう。
このように思いませんか?
ただ、日本には探偵業を行うにあたって特別な資格があるわけではありません。
だから、探偵業届出証明書があれば、誰でも探偵を名乗ることができてしまいます。
探偵社を探しておられる方にとって、これは非常に見分けづらいポイントであり、不安に感じるところですよね。
こんな探偵のことについてここでは少し触れたいと思います。
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日本に探偵事務所はいくつあるのか?
今、探偵業を行っている事業所が約5700件ほどあり、個人7割・法人3割の割合となっております。
5700社もあっても、建築士資格のような調査を行うための資格がないのです。
しかし、一つだけ行わなければならないことがあります。
公安委員会に届出が必要
探偵事務所の開業に国家資格みたいなものは無いですが、平成19年6月1日より、「探偵業の業務の適正化に関する法律(探偵業法)」が施行されてから、開業をする地域の警察署を経由して公安委員会に「探偵業開始届出書」の提出が必要になりました。
届け出を行っている探偵業者は「探偵業届出証明書」が交付され、届出をせずに営業を開始してしまうと、6ヶ月以下の懲役または30万以下の罰金に処されてしまいます。
資格はなくても探偵になるには資質と技術が必要
探偵の仕事というと、浮気調査・尾行調査・素性調査・行動調査・張り込み調査などがあります。
ただ浮気調査と一言でいっても、ターゲットにばれないように尾行をして、特殊なカメラで撮影したり、車やバイクや特殊な機械を使うことがあり、忍耐力も体力も必要です。
さらに、探偵に仕事を依頼される方の多くは何かに困っている方です。
浮気調査であれば浮気をされているかもと落ち込み悩まれている方がほとんどです。
さらに浮気の証拠をつかんで、調査結果を突きつけることになるわけですから、非常に大変な仕事です。
だからこそ、しっかりとした人間性や倫理観を持ち合わせていなければ、悩みを抱えたお客様を余計に苦しめることにもなります。
探偵として必要な調査技術の身につけ方
探偵は、小さなカメラや盗聴器発見器などの特殊機材を使うことがあるので、操作方法を知っておく必要があります。
またそれだけでなく、ターゲットにばれずに尾行をする方法、チームワークで動くことも多いので、連携の方法など、さまざまな技術や知識が必要になります。
この技術を身につけるには、自ら勉強をしていくしかありません。
勉強方法には、独学で勉強をするということもできなくはないかもしれませんが、尾行技術などに関してはプロに教えていただいたり、良い方法を学ぶ機会をつくらなければ身に付きません。
ただ探偵技術を教えてくれる「探偵学校」があります。
探偵学校の種類
探偵学校には、教材型と登校型の2種類があります。
教材型は、テキストで勉強するため、本を読んでいるのとあまり大差ないかもしれません。
ただ登校型になると、もちろん座学で探偵の仕事のことや調査機材のこと、さらには尾行の実地訓練なども行っているところもあります。
探偵は決して安くない報酬をいただくので、調査を成功させるために実力は大切です。
教材だけでは、知識はついたとしても肝心な技術は身につかないので、探偵学校は登校するタイプのものに通うのが好ましいですね。
資格が必要ない分いい探偵事務所を見分けにくい
探偵には資格がないため、どこの事務所なら安心して依頼できるのか見極めにくいと思います。
実際、ホームページに載っていた金額と全然違う金額の見積書が出てきたあげく、依頼をしても調査失敗で高額費用を払ったり、見積もりと全然金額が違う。ということも依頼者の方から聞くことがあります。
ただ一つだけいい探偵社の可能性を上げる見抜き方があります。
それは警察OBや弁護士などの情報をしっかりとホームページに出している探偵事務所は、裏を返せばこの探偵事務所であれば、出されても恥ずかしくないと考えているといえます。
今の時代ネットの情報がアテにならないことも増えてきていますが、その探偵事務所の周りの関係をみることで、信頼度は見えてくるかもしれませんね。