アーカス探偵事務所 記事を書いた人・監修|増田剛

依頼者
30代:男性
対象者
20代:女性
調査時間
30時間
調査料金
360,000円

出会い系アプリで知り合った婚約者。金銭の要求がエスカレートしている

「彼女と結婚したいが、周囲に“騙されている”と言われる」
「デートのたびにお小遣いや生活費を渡している」

今回は、彼氏(30代・奈良)のご依頼で婚約者の彼女(20代)の素行調査を行いました。

3か月前に出会い系アプリを通じて知り合った彼女には自宅がありません。彼氏である依頼者には「京都のエステ会社に住み込みで働いている」と言っており、また「結婚する意志があればすぐにでも同居したい」と彼女は言っているとのこと。

2人は出会い系アプリで知り合ってから3か月間の間に月2回・合計6回のデートを重ねています。その間に依頼者の彼氏は交際してもいいし結婚を考えてもいいと思い、彼女にも伝えました。

しかし、実はデートのたびに彼氏は彼女に1万円や3万円といった生活費を渡しています。彼氏はこの点が気になっていましたが、「家がないと何かとお金がかかるだろう」と考えて彼女に金銭を渡し続けていました。

「実家の横浜で母が倒れた」と新幹線代を要求する彼女

出会いから3か月経った頃に彼女の状況が変わり、「実家の横浜に帰っている」と彼氏に言います。そして実家で彼女の母が倒れたと言い出したのです。

彼女はある日「明日新幹線で大阪に行くから、交通費とホテル代の8万円を振り込んで欲しい」と言います。「結婚の話をじっくりしたいし、明日はホテルで一緒に泊まりたい」とも言われました。

実は今まで数回のデートを重ねていますが肉体関係は一度もなく、今回が初めてのお泊りとなります。依頼者である彼氏は、「余裕を持った方がいい」と思い10万円を彼女の口座に振り込みました。

しかしお泊り当日、倒れたという彼女の母の容体が悪くなり入院することになったとのこと。大阪に来る予定はキャンセルし、落ち着いたらまた連絡すると彼女から伝えられました。

そしてその2週間後、「母の容体が安定したら今週末に泊まりに行く。交通費とホテル代で10万円を振り込んでほしい」と言われます。彼氏は振り込んで連絡を待っていましたが、当日の朝また母の体調が崩れたと言うのです。

このやり取りを3回も繰り返しており、振込だけで50万円になります。過去に渡したお小遣いを合わせると、総額で70万円を超えてしまっています。

そしてまた彼女より「今週末は絶対にそっちに行くから10万円を振り込んで欲しい。あと母親の病院代で50万円を貸してほしい」と借金のお願いまでされます。その時に母のような女性と彼女が一緒に写っている写真も送られてきました。

依頼者である彼氏がお金を準備すると、彼女は新幹線で受け取りにきます。彼女は「母が心配だから」と借用書を書き、食事をしてわずか1時間ほどで帰りました。

そしてその1か月後、「母の容体が安定した。お金は少しずつ返していく」と連絡があります。しかし「当分の間は母と暮らすから結婚は先延ばしにしてほしい。母と同居するためにマンションに引っ越すので、引越し費用の150万円を貸してほしい」とまた借金のお願いをされたのです。

「おかしいな」と思った彼氏は、このタイミングで当社アーカスに連絡されました。

自分は本当に騙されているのか確かめたい

お金や借金の要求が絶えない彼女ですが、彼氏は女性のことが好きで本当に結婚したいと思っています。

しかしこのことを誰に相談しても「彼女にだまされている」と言われ、彼氏は本当のことを知りたいと考えてアーカスに依頼をされました。

会う時間を調整して彼女の素行調査を提案

アーカスは依頼者である彼氏に対し、彼女に「お金を渡すからもう一度会ってほしい」と約束するようお願いしました。しかし、この際お金を渡す必要はないことも伝えています。

そして会う時間を新幹線の終電がなくなる頃に設定することで、ある程度彼女の動向が掴めることを伝えました。

■見積り金額

調査員2名 × 30時間/360,000円

依頼者である彼氏は予算を「30万円まで」とお考えでしたが、翌朝まで確実に調査するために6万円オーバーの金額でのご提案となりました。

顧問に警察OBがいて結婚詐欺にも対応してくれそう

依頼者の彼氏がアーカスを選んだ理由は、会社の近くにあることと警察OBが顧問におり、結婚詐欺などが発生してもスムーズに対応してもらえそうと思ったことでした。

相談の際に担当者が過去の事例を含めてしっかり話をしており、安心して依頼できてバックアップ体制がしっかりしている点も評価されています。

彼女は大阪のキャバクラ店勤務。横浜の実家は嘘だった

新幹線の終電が近い21時に待ち合わせてもらい調査スタート。状況はリアルタイムで依頼者である彼氏に報告しています。

当日は新神戸駅の改札出たところで待ち合わせをしてもらい、食事にだけ行く約束をしてもらいました。

21:00  調査開始。
21:15  依頼者と女性が改札口から現れると、併設しているホテルの飲食店に入って行く。
22:30  食事を終え2人が出て来ると、女性は地下鉄に乗り三宮方面に向かう。

※この日も泊り予定でしたが、京都の職場に行かないといけないので泊まれないと女性に言われました。この時彼女は「その翌日に横浜に帰る」と言っています。

23:30  大阪駅に到着すると、男性と合流し電車に乗る。
24:00  高槻駅にて2人で下車すると、飲食店に入って行く。
25:30  2人が出て来ると、少し歩いたマンションに入って行く。

<翌日>
08:00  2人が出て来ると高槻駅まで送り、女性は一人で京都方面の電車に乗る。
09:00  京都駅からバスに乗り、エステ店に入って行く。
10:30  店からすぐに出て来ると、ひとりでカラオケに入る。
15:00  男性と一緒に出て来ると、バスに乗り手を繋ぎながらJR京都の新幹線乗り場に行く。
15:30  横浜方面ではなく大阪方面の新幹線に乗車し、大阪駅で降りる。
16:00  新大阪駅で下車すると、電車に乗る。
17:00  高槻駅に到着すると、マンションに入って行く。
18:00  服を着替え、一人で出て来ると電車に乗る。
20:00  大阪方面にいき、キャバクラに入って行く。
24:00  昨日の高槻の男性と一緒に出て来る。
24:30  電車に乗り、高槻の自宅に入って行く。
調査終了

調査の結果、彼女はキャバクラ店に勤務しており別の男性と親密にしていることがわかりました。女性が入ったキャバクラ店のホームページにはプロフィール画像があり、大阪で勤務していることが判明。

調査当日に彼女は依頼者と会った後は泊まる予定でしたが、彼女は「京都の職場に行き、その後横浜に帰るので泊まれない」と言っています。しかし調査の結果依頼者と会った後は別の男性と合流して高槻のマンションに入っています。つまり横浜の実家に帰っているというのは嘘でした。

依頼者の彼氏は調査結果を受けて、「騙されていることがわかって良かった」と胸をなでおろしていました。

今回の浮気調査でかかった料金詳細

初めに依頼者へ提示した金額と同じです。

■実際にかかった結婚・身上調査の費用

調査員2名 × 30時間

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合計 360,000円

出会い系アプリでパートナーを見つける人は増えています。その中で今回のように、男女の仲になる前から度々金銭や借金をお願いする場合は、利用されているケースが少なくありません。

結婚をチラつかせながら金品を要求するのは結婚詐欺によくあるケースで、本人が「おかしいな」と警戒しない限りどんどん搾取されてしまいます。「本当に独身なのか?」「何か隠している気がする」と思っても、素人が独自で尾行すると見つかったりする可能性があり、バレた場合「俺ってそんなにも信用ないのかな・・・」と関係がおかしくなります。相手を信用する前に探偵が行う身辺調査をおすすめします。