旦那さんや奥さんの不倫を疑い始めると、まずは不倫しているかどうかを確認し、そうであれば証拠を取りたいとなる方が多いかと思います。
- 「今は、不倫をしているかどうかを知りたいだけ」
- 「裏を取ってから問い正して謝ってくれたら許す」
最初は上記のようなお気持ちでも、本当に不倫をしていることが発覚し、しかも全く懲りない様子だったら今後の夫婦の生活が不安になりますよね。お子様がいらっしゃったらなおさらだと思います。
今回は不倫の証拠について「使える・使えない」の観点から、注意点やおすすめの調査方法を紹介します。
不倫調査における使える証拠とは?
証拠集めで重要なのが、その証拠が「使えるかどうか」です。
何に使えるのかと言うと、離婚や慰謝料請求、養育費請求のための協議や裁判で、婚姻関係にあるにもかかわらず、別の異性と関係を持っているということを立証するために使います。
- 「本当に不倫しているなら離婚したい」
- 「もう一緒にいるのは嫌だから離婚したいけど慰謝料と、子どものための養育費を取りたい」
- 「離婚したいわけじゃないけど、相手に切り出されたときのために証拠を掴んでおきたい」
上記のような目的がある場合は、必ず「使える証拠」を掴みましょう。
使える証拠か使えない証拠かの判断基準
使える証拠かどうかの「不貞行為の有無」がわかるかどうかが重要になります。
不貞行為とは、配偶者以外と性交渉を持つことで、決定的な証拠となり得るのは以下のようなものです。
- 性行為中の映像・写真
- 使用済みコンドームの体液(DNA鑑定)
しかし、これらの証拠は取得が難しいので、一般的にはいくつかの「不貞行為があったと推測できる状況証拠」により、立証されるケースがほとんどです。
では、どんな証拠が状況証拠として使えるのか見ていきましょう。
使える証拠の例
使える証拠は下記の3点全てを組み合わせたもので、顔も正確に判別できる必要があります。
- 不貞行為が行われると思しき施設(ラブホテル)・自宅などへの出入りの写真や映像
- 滞在時間
- 2人の関係が特別であることがわかる写真や映像などの証拠
例えば、ホテルや自宅への出入りの写真だけですと「聞かれてはいけない仕事の話を2人きりでする必要があった」などと言い逃れができてしまいます。
そこに性行為を行うに十分な時間があったことや、2人で手をつないだり、キスをしたり男女の関係であることがわかる証拠を付け加えることで、「外で手をつないでデートしているような男女がラブホテルで長時間仕事の話をするとは考えられない」と反論できますよね。
さらに、1回限りの関係、いわゆるワンナイトラブは不貞行為とはみなされませんので、ホテルへの出入りの写真も1回だけでなく複数回必要です。
集めがちだけれど使えない証拠の例
ただ集めただけだとそれだけでは使い物にならない証拠もあります。
例えば次のよう証拠は不貞行為を裏付ける決定的なものとはなりにくいので、リスクを犯してまで集めることはさけた方が良いかと思います。
「愛しているよ」などのメール
PCやスマホを覗き見て、不倫相手とのメールのやり取りを保存できたとしても、不貞行為を裏付ける証拠とはならず、「ただのメールのやり取りで本気じゃない」などと言い逃れされてしまうことがほとんどです。
音声の録音データ
旦那さんや奥さんのカバンや車、自宅に仕込んだボイスレコーダーで不倫相手と話している最中や性行為中の音声を録音できることがあるかもしれません。
しかし、こちらも「別人だ」「声だけで本当は何もしていない」などと言い逃れされる恐れがあります。
それだけでは使えない証拠も全く役に立たないわけではない
使えない証拠も全く何の役に立たないわけではなく、そういった証拠もたくさん集めておくことで「二人が特別な関係であるかどうか」を示す状況証拠となり得ます。
証拠はたくさんあればあるほど不倫を裏付けるものとなるので、「使えないな」と思っても破棄せず、問題が解決するまでは保存して置きましょう。
バレると調査が難航!無理な不倫の証拠集めは禁物
ご主人や奥様の不倫調査において使える証拠と使えない証拠を紹介しましたが、もしご自身で調査される場合は、気付かれないようにする事が何より大切です。
もし、あなたが不倫に気付き、証拠集めをしていることに相手が気付くと、今以上に不倫している事実を隠そうとして、取れるはずだった証拠も隠滅されてしまいます。
その結果、調査が難航してしまいます。
バレたとしても、まさか相手も本気じゃないだろうし、「気付いているぞ」とちょっと脅せばやめるだろうと思われるかもしれません。
しかし本気かどうかは本人でないとわかりませんし、決定的な証拠がないまま離婚…となると悔しいですよね。
【効率的・バレない・使える】不倫の証拠集めなら探偵の利用がおすすめ
不倫の証拠集めには探偵の利用もおすすめです。
その理由は次に挙げられるようなメリットがあるからです。
- 相手に顔を知られていない
- 必要な証拠を効率的に集められる
- 提携している弁護士を紹介してくれる
浮気現場を押さえるには尾行や撮影が必要ですが、素人が行うと高確率で勘付かれる上、姿を見られたときには、ほぼあなただと特定されるでしょう。
調査の訓練を受けている、全く面識のない探偵のほうがバレずに、ターゲットに近づくことができます。
何より、調査員は今回紹介した「使える証拠」をしっかり理解しているので、目的に合わせた調査のタイミングや方法を考慮し効率的に動くことができます。
さらに、取った証拠をどのように使うかなど、実際に離婚や慰謝料請求について相談できる弁護士と提携している事務所が多いので、証拠を取った後も安心です。
不倫を疑い始めたら確実に使える証拠集めを!
今まで一緒に家庭を築いてきたご主人や奥様が不倫をしていたら、とても腹が立ったり、悲しくなったりしてしまうかと思います。
しかし、感情的になって証拠がないまま問い詰めることや、バレる恐れのある無理な調査は禁物です。
ご自身の今後の生活やお子様のことを考えて、確実に使える証拠を集めることを考えましょう。